「立ち上げる」って変ですよ。 月刊ASCII と 官僚が残したもの [言葉]
実をいうとこのブログ 「新聞拾い読み」 を始めたのは、読者の投稿欄の内容のバカバカしさをあげつらおうと思ったのがきっかけでした。
でも考えたらそんな文章って不愉快なだけで、誰も読みたくないでしょうから投稿欄からは拾ってきませんでした。
今日は気に入った投稿がありました。読売新聞の読者投稿欄 『気流』 からです。
題名は 「パソコンを始め活用の広さ知る」。 54歳の女性の投稿です。
要約すると
近所の公民館でパソコンを習い始めた。
はじめは「パソコンの電源の入れ方、切り方の基本操作から…」習った。
文書の作成、家計簿の使用、メールの使い方などもおそわった。
おかげで今までに目にしてきたものが実はパソコンで作られてきたことが初めて分かった。
「町内の催し物のお知らせなどはパソコンを使って作っていたのかと気づかされ、納得した。」
という、まぁありがちな内容の投稿です。
わざわざ取り上げたのは、気に入った点が二点あったからです。
みんな パソコンの電源を入れたりしますか? 「立ち上げる」っていう人がほとんどでしょう。
でもね、立ち上げるなんて言葉、相当に変な言葉だって気が付いてますか。
「立ち上げる」って『立つ』と『上げる』の複合語ですけど、『立つ』は自動詞だし『上げる』は他動詞です。
自動詞と他動詞が合わさって出来上がった複合語ってほとんどないんじゃないでしょうか。
証拠がなかなか示せないのが残念ですけど、パソコン(当時はマイコンとも呼ばれた)の黎明期に月刊ASCIIというのがあって、まず間違いなく発祥はその雑誌です。
当時は違和感があって私自身は絶対に使わない言葉でしたけど、今の若い人なら生まれた時からある言葉だから、何の違和感もないでしょうね。
でも変な言葉であることには間違いない。
次に気に入ったのが『気づかされ』
最近はそれほどでもないようですが、昔の文部省の傲慢なバカさ加減にはほんとに腹を立ててました。
「発音が一緒なら表記も一緒にする」という方針を小学生中学生に強制してました。
その結果が 「はなじ」。
どうして鼻から出る血(ち)が「はなじ」なの。「はなぢ」が本当でしょう。
「じしん(地震)」もおなしですね。
それから「きずな : 絆」
「絆は犬や馬などの動物を繋ぎとめておく綱のことを言い」 http://gogen-allguide.com/ki/kizuna.htmlより
当然「絆」は「きづな」が正しい表記です。
でも文部省が「zu」は「ず」と書くこと決めちゃったからこんなことになっちゃった。(ほんとは昔の発音だと”kiduna”だったはず)
だから「気づいた」は文部省的表記だと「気ずいた」になるはずだったんだけどきちんとかけてるんで安心して読めました。
*おまけ
『月刊ASCII』が広めたおかしな言い回しに『いかがだろうか』ってのがあります。
『いかが』で始まったら『でしょうか』で終わるべきだし、『だろうか』で終わるのならはじめは『どう』が正しい。
みなさんは、いかが思われるでしょうか。どうでもいいことだろうなぁ。
でも考えたらそんな文章って不愉快なだけで、誰も読みたくないでしょうから投稿欄からは拾ってきませんでした。
今日は気に入った投稿がありました。読売新聞の読者投稿欄 『気流』 からです。
題名は 「パソコンを始め活用の広さ知る」。 54歳の女性の投稿です。
要約すると
近所の公民館でパソコンを習い始めた。
はじめは「パソコンの電源の入れ方、切り方の基本操作から…」習った。
文書の作成、家計簿の使用、メールの使い方などもおそわった。
おかげで今までに目にしてきたものが実はパソコンで作られてきたことが初めて分かった。
「町内の催し物のお知らせなどはパソコンを使って作っていたのかと気づかされ、納得した。」
という、まぁありがちな内容の投稿です。
わざわざ取り上げたのは、気に入った点が二点あったからです。
みんな パソコンの電源を入れたりしますか? 「立ち上げる」っていう人がほとんどでしょう。
でもね、立ち上げるなんて言葉、相当に変な言葉だって気が付いてますか。
「立ち上げる」って『立つ』と『上げる』の複合語ですけど、『立つ』は自動詞だし『上げる』は他動詞です。
自動詞と他動詞が合わさって出来上がった複合語ってほとんどないんじゃないでしょうか。
証拠がなかなか示せないのが残念ですけど、パソコン(当時はマイコンとも呼ばれた)の黎明期に月刊ASCIIというのがあって、まず間違いなく発祥はその雑誌です。
当時は違和感があって私自身は絶対に使わない言葉でしたけど、今の若い人なら生まれた時からある言葉だから、何の違和感もないでしょうね。
でも変な言葉であることには間違いない。
次に気に入ったのが『気づかされ』
最近はそれほどでもないようですが、昔の文部省の傲慢なバカさ加減にはほんとに腹を立ててました。
「発音が一緒なら表記も一緒にする」という方針を小学生中学生に強制してました。
その結果が 「はなじ」。
どうして鼻から出る血(ち)が「はなじ」なの。「はなぢ」が本当でしょう。
「じしん(地震)」もおなしですね。
それから「きずな : 絆」
「絆は犬や馬などの動物を繋ぎとめておく綱のことを言い」 http://gogen-allguide.com/ki/kizuna.htmlより
当然「絆」は「きづな」が正しい表記です。
でも文部省が「zu」は「ず」と書くこと決めちゃったからこんなことになっちゃった。(ほんとは昔の発音だと”kiduna”だったはず)
だから「気づいた」は文部省的表記だと「気ずいた」になるはずだったんだけどきちんとかけてるんで安心して読めました。
*おまけ
『月刊ASCII』が広めたおかしな言い回しに『いかがだろうか』ってのがあります。
『いかが』で始まったら『でしょうか』で終わるべきだし、『だろうか』で終わるのならはじめは『どう』が正しい。
みなさんは、いかが思われるでしょうか。どうでもいいことだろうなぁ。
2011-08-03 21:02
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